ルビーのように紅く美しく、日本海の宝石と称される“アカムツ”は、
口の中が黒いことから〈のど黒〉とも呼ばれます。
白身でありながら脂の乗りが非常に良く、白身のトロの異名も持ちます。
産地、魚体の大きさにより価格はまちまちだが、石川県産の〈のど黒〉は、
韓国、対馬、長崎のものに比べ、脂が強すぎず、
酸化しにくい為、日持ちも良く、色鮮やかで美しく、
口に含むと上質な脂がとろけるうま味、
コク深い味わいは舌の超えた食通をも唸らす逸品として高値で取引されます。
今や高級魚の地位を確立する〈のど黒〉だが、
石川ブランドとなっている「加能蟹(かのうがに)」、
「金沢甘えび」の先駆けとしてグルメの間で注目を集め、
全国的に知られるようになったのは僅か15年ほど前のこと。
北陸では白身の王様と呼ばれる「あら」と共に、
刺身や焼き、煮つけなど、様々な調理方法で古くから親しまれてきた魚です。
石川県が誇る色鮮やかな白身の高級魚「のど黒」。
能登が誇る最上級の鮮魚は、ぜひあなたの食卓でも味わっていただきたい逸品です。